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膣・子宮・卵巣・卵管の状態を調べる内診はやっぱり恥ずかしい?

女性が婦人科系の病気を疑いながらも、病院の受診をためらってしまう大きな理由の一つに「内診」の存在があります。内診とは、膣・子宮・卵巣・卵管の状態を調べる方法で、触診(双合診)と視診に分類することができます。

子宮筋腫や卵巣の異常がわかります

触診は、まず婦人科の医師が手袋をつけて、潤滑油を塗った指を膣内に入れます。そしてもう片方の手でお腹を軽く抑えることで、膣や子宮の大きさ、形、硬さを調べる方法です。視診は、膣の内部を観察するための器具である膣鏡(クスコ)によって、膣や子宮口の粘膜の状態や分泌物の状態、ただれ、ポリープの有無を調べるものです。

内診の際は、下着を脱いで内診台に上がり、医師が外陰部を観察しやすいように脚を広げる必要があります。内診を行う際にはフレアスカートのようにゆったりと広がるスカートを着用すれば、検査の最中も腰回りは無防備にならなくて済みます。

年齢に関係なく女性にとって内診は恥ずかしくて嫌なものですが、内診でしかわからない病気も少なくありません。婦人科の医師には女性も増えていますので、お近くに婦人科クリニックのHPで女医さんがいないかを確認すると少しは受診に前向きになれるかもしれませんね。

血液やホルモンの異常を調べる血液検査

婦人科をはじめ多くの診療科領域において、病気の有無を調べるのに役立つのが血液検査です。婦人科の血液検査では、ホルモンの量やバランス、不正出血や過多月経で起こりやすい貧血の有無などを調べることができます。

採血をして調べる項目は、卵胞刺激ホルモン(FSH)、黄体形成ホルモン(LH)、プロラクチン、卵胞ホルモン(エストロゲン)、黄体ホルモン(プロゲステロン)のほか、卵巣と関係の深い甲状腺刺激ホルモン、甲状腺ホルモンなどが挙げられます。

これらのホルモンの種類によっては、月経周期によって量が大きく変化するものがあるため、血液検査は月経前、月経直後、排卵時のその都度実施して、変化を記録することが重要です。またLH-RH検査、TRH検査といって、試薬による刺激にどのようなホルモンの反応が見られるかを調べることもあります。

LH-RH検査、TRH検査はいずれも下垂体と卵巣の間の指令伝達経路に異常がないかを調べるものです。手順としては、まず前もって、安静にした状態で血液を採取しておきます。続いて、LH-RHとTRHの2つのホルモンを静脈注射して、15分、30分、60分後に採血をして、下垂体から分泌される卵胞刺激ホルモン(FSH)、黄体形成ホルモン(LH)、プロラクチンの変化を調べます。

近年、卵巣に小さい卵胞はできるのに排卵に至らない「多嚢胞性卵巣症候群」という病気が増えていますが、この病気を調べる際には上記のLH-RH検査をはじめ、男性ホルモン(テストステロン、アンドロステンジオン)なども測定します。

このように婦人科の血液検査では、血液やホルモンの異常などがわかります。思春期の女性で、ホルモンバランスが乱れて月経トラブルや貧血が明らかな場合は、内診を行わないこともあります。子宮の発育状態や卵巣の状態は経膣超音波検査でもわかるからです。

確かに内診は婦人科で行う代表的な検査ですが、初めての診察の際に必ず行うものではなく、我慢できない下腹部痛があるとか急に症状が現れた場合に限られます。月経のトラブルの大半は、急性のものではなく慢性的なものですので、内診が不安だから婦人科を受診したくないというのは、誤解に基づいた心配なのです。