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女性ホルモンのバランスが崩れて起こる月経不順、過少・過多月経

月経の周期が一定でなかったり、次の月経まで2か月くらい間が空いてしまったり、逆に数週間ごとにやってくるなどの状態を「月経不順」といいます。多くの月経不順はホルモンバランスの乱れが原因ですが、月経痛と同じようになんらかの病気が原因であることもあります。

ピルの服用で月経をコントロール

ホルモンバランスの乱れとは、卵巣の機能低下や、脳の中枢と卵巣の間の指示系統に異常があるなど、ホルモンの分泌を担っている部分に異常があるために起こると考えられています。異常が起きている場所を突き止めるためには、基礎体温を測定して排卵の有無を確認したり、月経周期ごとに採血をしてホルモンの量を調べたり、ホルモンの負荷テストなどを行います。

検査の結果、ホルモンの不足を補ったり、機能が低下している期間に対して、ホルモン剤で刺激するなどします。ホルモン剤を使用しながら反応を調べて、問題がどこにあるかを発見する方法あります。ホルモン剤の服用を続けることで、脳の中枢と卵巣が月経のリズムを覚えて、ホルモン剤の服用をやめた後も正しいリズムが継続されるようになることもあります。

月経の量が大量だったり、レバー状の血の塊が出ることを「過多月経」といい、原因としては、やはりホルモンバランスの乱れ、そして子宮筋腫や子宮内膜症が挙げられます。子宮筋腫や子宮内膜症が原因の場合はそれらを治療すれば、過多月経はおさまります。

ホルモンバランスの乱れによる過多月経で多いのは、無排卵性の月経です。月経が周期的にやってきても無排卵のことがあります。排卵の有無は、基礎体温の測定や、採血をしてホルモンの量を測定することでわかります。

無排卵の場合、卵巣の中で成熟しつつある卵胞から卵胞ホルモンが分泌され続けることになり、子宮内膜が増殖しつづけて分厚くなります。正常な状態では、ここで排卵があり、黄体ホルモンが分泌されるため、子宮内膜は剥がれて落ちて月経となります。

しかし排卵がないと、黄体ホルモンの分泌はないため、子宮内膜が自然に剥がれ落ちることはありません。なにかホルモンの変動が起きた時に、子宮内膜は崩れて排出されますが、キレイに剥がれ落ちないため長時間出血が続きます。その結果、過多月経が起きるのです。

無排卵による過多月経の場合は、卵胞ホルモン・黄体ホルモンの投与をしたり、排卵誘発剤で排卵を起こし、安定した周期で月経が来るように治療を行います。過多月経は出血によって貧血が起きていることが多いので、造血剤等による治療で貧血を治すことも大切です。

月経なのか不正出血か判断できないほど、量的に少ない月経や、月経が始まったものの出血したり止まったりして、気づかないままに終わってしまうのが、「過少月経」と呼ばれる状態です。過多月経と同様にホルモンバランスの乱れが原因の場合は、ホルモン剤を使用しながら原因を探し、治療を行います。

人工中絶や流産の処置を行う時に、掻把しすぎたために、そこを治すために子宮内膜と内膜が癒着を起こしてしまうことが原因のこともあります。癒着があるために子宮内膜の増殖する余地が亡くなったり、子宮内膜が増殖しても癒着部分が月経血の排出を邪魔していることもあります。この場合、過少月経にとどまらず、無月経のリスクもあるため早急な治療が必要です。